20年弱の読書歴のなかで絶対的覇者!「安部公房(あべ こうぼう)」
衝撃と絶望と、驚愕を与えてくれる作者、安部公房。
恥ずかしながら読書が趣味だった嫁も、安部公房を知ったのはつい最近でした。
ぜひこの作者の素晴らしさを知って欲しい!
読書でこれほどの驚きを受けることを知って欲しい!
どれも短編なのに内容が濃すぎる!
そんな思いで、安部公房のオススメ本をご紹介します♪
安部公房の本は、内容を選ばないと色んな意味で読めないものもあるので。。。
ネットで買うこともできますが、図書館に入っていることも多いはずなのでぜひ!
映画の試写会のハズが、話は思わぬ方向へ「完全映画」
とある作者が「完全映画」をオススメしていたのが、安部公房を知ったきっかけでした。
最初に出会ったのが、この短編。
とても1980年代に書かれたとは思えない内容。
次世代の映画を作り上げた、とのことで試写会が催されて。。。
作品の途中でトーンが変わるのも面白い♪
これ以上書くと、ネタバレになるのが残念。
「完全映画」と同じ本に載っている短編。「使者」は火星人?
宇宙人は本当にいると思う?
こんな会話をしたことがある人も多いはず。
安部公房の手にかかると、こんな物語が出来上がってしまいます。
「もしかして、本当に?」
安部公房の力量をもってすれば、笑い飛ばすことができない真実味を潜ませることができてしまうのです。
感服。
人魚というイメージをことごとく打ち砕く「人魚伝」
人魚というと、美しい歌声と美貌。
そんなイメージを壊してくれるのが「人魚伝」です。
この短編を読むと、いかに現代の「人魚」が人間にとって都合良く、憧れ的なイメージで浸透しているのかが分かります。
たぶん、「こわっ!」という感想を持ちます。
家族にとっての普通は普通じゃない!「家」に住みつくものとは
一人暮らしの家ではなく、前提として人の実家とかにお邪魔するとその広さから全ての部屋の中を見るわけではありませんよね。
実は、その見えない部屋にはこんなものがいるのではないか?という話。
安部公房の描写力のおかげで、最初読んだ時は気味悪くて途中でやめました。
先が読めない話をご所望の方にオススメ「砂の女」
もし違う時代に生まれていたら。
もし違う国に生まれていたら。
もしも、なんて考えてもどうにもならないことだけど、つい考えたことがある方はぜひ読んでみてください。
残酷さにも似た安部公房なりの答えを教えてくれます。
個人的に砂の描写が好きです。
まとめ:アクの強さと内容の濃さが特徴「安部公房」
最初に安部公房の短編を読んだ時、アクの強さや内容の濃さから、当分安部公房の他の本に手が伸びませんでした。
お腹いっぱいになってしまい、なかなか消化されなかったのです。
さらに、圧倒的な創造力と文章力によって、嫁の作家になりたいという夢はことごとく打ち砕かれました。
楽しい本を読むと、「こんな本書いてみたい」「私ならこう作るかな」など、想像も膨らむのですが。
嫁にとってはすごすぎて、絶望にしかならなかったのです。
「こんなレベルで作家になりたいと思っていて申し訳ない…!」くらいの気持ちでした。
ちなみに、他の方は安部公房のこんな本をオススメしていますよ。
まだ、嫁は読んでない本ばかり。
ぜひ一度手にとってみてはいかがでしょうか?