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炎症を繰り返すこともある耳の病気「先天性耳瘻孔」とは

僕の持病のひとつに「先天性耳瘻孔」というものがあります。読みは「せんてんせいじろうこう」です。

耳に針穴ぐらいの穴があいている場合、先天性耳瘻孔だと思います。

場所は耳の軟骨の上にできやすいのですが、僕の場合は耳輪脚という部位にできています。画像に赤く丸がついているあたりで、できる場所としては珍しいようです。

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※僕の耳じゃないです。

先天性耳瘻孔ってなに?

耳は6つのパーツからできていますが、胎児の段階で上手くくっつかずに「すき間」が出来てしまうことがあります。

これが先天性耳瘻孔の正体です。穴の深さは人によって違いますが、おおよそ1~1.5cm程度。

すき間の中は皮膚になっているので皮脂を分泌しますが、他の部位と違って古くなった皮脂を排出する方法がありません。

そのため、このすき間の中には古くなった皮脂が溜まってしまいます。

人によってはここから古くなった皮脂が排出されて、かなりひどい臭いを発するようです。僕の場合は排出することができないまま、耳に炎症をもたらしています。

この炎症、かなり痛いですし、治療もかなり痛いです。

治療するには膿を出さないといけないので、メスを入れたり小さな穴を開けたりして、炎症を起こしているところをギューっと刺激して膿を押し出します。

炎症がひどいときは麻酔してから行ってもらうんですが、正直なところ「まったく効いている気がしない」レベルで痛いです。

僕の人生の中で、この耳瘻孔の治療が最大の痛みです。

そして、それが2年に一度はやってきます。

炎症した後に放っておくと再発する

皮脂を排出する方法がないため、一度炎症したことがあると、しばらくすると再発します。※中には再発しない人もいるとは思います。

僕の場合は中学生か高校生の頃に一度炎症して以来、現在まで1~2年に一度ぐらいのペースで炎症を繰り返しています。

根本的に治療するためには、この穴の奥に潜んでいる皮膚を取り除いて、穴を塞ぐという手術をすることになります。

小さい子の場合は全身麻酔で3~4日入院して行いますが、大人の場合は部分麻酔で日帰りでの手術も可能です。僕も日帰りで手術を受けます。

中には一生何の問題もなく過ごす人もいるようなので、「あったら必ず治療が必要」というワケではありません。

繰り返し炎症を起こすようなら手術したほうが良い、ということです。

僕も左右両方に耳瘻孔があるんですが、今までに炎症したのも、手術をするのも右耳のみです。

左耳の耳瘻孔は「あったんだ」というレベルです。

意外と気づかれない病気

かかる医師によりますが「耳瘻孔」という病気を知らない医師はたくさんいます。

僕も今回発覚するまで、医師から「耳瘻孔」という説明を受けたことがありません。具体的な説明としてあったのは「粉瘤」でした。

粉瘤も化膿を繰り返す病気という点で似ているので、おそらく僕の説明と症状から粉瘤だと思ったんでしょう。

炎症を起こしている状態だと気づかないのか、そもそもそれほど認知されていないのかは分かりません。

しかし、医師に気づかれないことがある病気には間違いありません。15年間、6ヶ所ほどの病院にかかりましたが、誰もこの病気を「耳瘻孔」だとは指摘しませんでした。

ちなみに僕の場合、外科・皮膚科・耳鼻科は気づかず、形成外科で指摘されました。


あなたも耳が炎症を起こすことがあったら、耳にちいさな穴が開いていないかチェックしてみましょう。

穴が開いていたら耳瘻孔なので、何度か炎症を起こしていたら手術を検討してみてはいかがでしょうか。

ただ、100%完治するわけではなく、耳の形も少し変わってしまうので、そのあたりのリスクと相談しながら決めてください。

死ぬ病気ではないので、一生炎症と付き合っていくつもりなのであれば、手術が必要というわけではありません。

先天性耳瘻孔を炎症させないために

清潔にして細菌が入らないように気をつけることが予防となります。

僕の場合はイヤフォンしたまま寝てしまった時に一度目の炎症を起こして、そのまま10数年付き合ってきました。

逆に言えば、中学か高校までの10数年間は何の問題も起きていなかったわけですし、左耳に関しては今も何の問題も起きていません。

鏡などで自分の耳を見てみて、炎症は起こしたことがないけれど穴が開いているようなら、今後も炎症を起こさないように清潔にしてあげましょう。

また、もし炎症が起きてしまった場合は医師に「耳瘻孔」という病気について話してみましょう。



以上です。

手術が成功しますように。