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発売から10年半、続編の要望も根強いバンピートロットを今更レビュー

 

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2005年6月30日にアイレムから発売されて、10年半が経過したバンピートロット

正式名称「ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット

アイレムから発売されたゲームで、アイレムの有名作品だと「絶体絶命都市」と「絶体絶命都市2」の間に発売されています。

僕がもっとも好きなゲームのひとつで、いつか続編作ってくれないかなと思っているゲームのひとつでもあります。(後述します)

ゲームの概要

僕らが今いる場所とは違う方向に進化した世界、の産業革命期。

その世界では画像に写っているトロットビーグルという乗り物が進化しています。

記憶を失った少年(主人公)は、その世界で自分の記憶を取り戻そうとしたりしなかったりするというゲームです。

曖昧なのは「目的」をプレイヤーが割と自由に決められるからです。ただ、後述しますが現在主流の「自由度の高さ」と、このゲームが目指した「自由度の高さ」は微妙に違う方向を向いています。

これが今でも好きな理由でもあります。

ゲームにおける「自由度」にはいろいろある

バンピートロットの最大ともいえる特徴は「選択肢」が豊富だということ。

ここで言う「選択肢」というのはゲーム的な選択肢で、誰かに話しかけたり話しかけられたりした際、選べる対応の種類が豊富だってことです。

ドラクエの「はい」「いいえ」みたいな選択肢が、妙に豊富で出現回数も多いため、主人公のスタンスを選べるというのが大きな魅力。要するに「仕方ねぇな」なのか「放っておけない」なのか「金を出せばやってやる」なのか、主人公がどのような目的で事に当たるのかを選べるわけです。

 

どんなゲームでもメインストーリーを進めようと思えば、ゲームなので最終的にはプログラムの求めるような行動を行わないといけません。やるやらないは自由だし、寄り道は豊富だけど、やらないとメインストーリーは進まない。

例えば自由度の高さで知られる「GTAシリーズ」などは、結果に至るプロセスを自由に組み立てることができますが、主人公のスタンスは強制されます。

これが現在における「自由度」の主流と言えます。

 

バンピートロットの場合は、洋ゲーだと「ドラゴンエイジ」に近い自由度だと思います。ドラゴンエイジが分かる人にだけしか伝わらないと思いますが、「ドラゴンエイジを日本風に味付けしたゲーム」がバンピートロットです。

出たのはバンピートロットの方が先ですけど、知名度的に考えるとこの言い方が正しいのかなという気がします。

プレイヤーの選択は世界にも影響を与える(少しだけ)

選択肢が豊富なバンピートロットですが、基本的には一本道です。

「主人公がどんな奴なのか」ということと「事件にどういうスタンスで関わるのか」を選択できるだけです。だから、幾らでもふざけた選択肢を選べるということでもあります。

選択肢によるペナルティがほぼ無いので、ノーリスクでふざけられる。そして、プレイヤーの選択に対するキャラクターたちのリアクションを楽しむわけです。

 ヒロインに対して異常に冷たくして「ドSとドM」みたいな関係を作ることもできますし、正統派の展開を楽しむこともできます。

一人でふふっと笑いながら、バカな選択肢で楽しんでいくわけです。

 

でも、たまに以前選んだ選択肢の影響が世界に現れるわけですよ。本当に少しだけ。大きく変わらないのがいいんです。

一人のキャラクターが与えられる影響なんてちっぽけですけど、でもどっかに自分の選択が影響しているっていうのが嬉しいんです。

大きく変っちゃったら、それはそれで風情がないんですよ。思い通りに行きすぎたら面白くない。その辺をこのゲームはうまいことバランス取ってくれてるので好きです。

 

これはアイレムの選択肢が異常に豊富なゲームたち全体に言えることでもありますね。

リピートすることで高まる「音楽」への愛着

バンピートロットの魅力のひとつに「音楽」があります。

ヒロインが所属するトロット楽団に主人公も加入することになるのですが、この音楽がいいんですよ。

普段は棒読み具合が可愛いんですが、歌になると人が変わったようにしっとりと歌い上げてくれます。(本当に変わってるそうです)

音楽も楽器ごとにパートがあって、それをうまいこと組み合わせることでいい感じのハーモニーを生み出すんですよ。

もっと管楽器を多くしようとか、弦楽器増やそうとか、メンバーの数が限られているのでその中でうまいこと回す必要があるんです。

そして最終的に思うはず。

ピアノは一台で何個も音を出せる最強の楽器なんじゃないかってことに。

数曲を何度も演奏することになるんですが、音が色々と変わる楽しさがあるので、演奏してる内に大好きな曲のひとつになるはず。

実際、多くの人がバンピートロットの挿入歌を神曲だと思っています。

純粋にロボットを動かすゲームとしても面白い

先述した通り、この世界にはトロットビーグルという乗り物(ほぼロボ)があります。

ゲーム中では基本的にこのトロットビーグルを動かして世界のあちこちに行くんですが、このロボを動かすのが楽しいです。

ちなみに燃料効率とスピードでもっともパフォーマンスが高いのはたぶん、これ。

最短のダッシュが終わる前に大ジャンプ、着地の硬直を消すように最短のダッシュ、が終わる前に大ジャンプ、というのを繰り返すこと。うまくいくとすごく気持ち良いです。

これが「ジャンプできるゲームだと意味が無くてもピョンピョン飛び跳ねるゲーマー」という意外と多い層に直撃します。

少なくとも僕には直撃しました。

飛び跳ねることに意味がある、というのは何か嬉しいんです。

 

それと道中でのバトルや、洞窟探索でのお宝探し、闘技場でのバトルといった要素もあります。

色々と世界を動き回ったり強敵と戦うのは楽しいです。

ちなみに攻略法としては、道中と洞窟探索はスピード重視、闘技場ではウェイト重視がおすすめ。特に闘技場はどうしても勝てないって場合にも、トロットビーグルがもっとも重くなるようにして、強化アームをつければ問題解決します。

近寄って、持ち上げて、投げる。

格闘家もウェイトやリーチが非常に重要ですけど、トロットビーグルも同じです。勝ちにこだわるなら、ウェイトとリーチをどうにかすることから始めましょう。

僕はゲーム好きなんですが苦手なので、どうしても勝ちたい時にはこの方法を使います。難易度をこちらで調節できるってのはメリットですね。

着せ替えやミニゲームも楽しめる

他にも着せ替えやミニゲームといった、自由度の高いゲームによくある要素もバンピートロットには豊富です。

たとえば着せ替えだと、正統派の格好からふざけた格好までさまざま。ヒロインの口紅の色も選べちゃいます。ヒロインのくちびるが緑色になるゲームとか、そうそう無いはず。

基本的には主人公、トロットビーグルが着せ替え可能で、他にもヒロインを少し着せ替えさせたりできる感じです。トロットビーグルは性能に繋がるので見た目だけにこだわるのか、性能にこだわるのかは人によるところかなと思います。

その他にも交易をしたり株をやったり、泥棒をしたりサメを捕獲したり、ビリヤードやったり発掘したり、といった感じで結構いろいろな寄り道要素があります。

 

ただ、やっぱりバンピートロットの最大の魅力は「選択肢が豊富だ」ってところです。ミニゲームの質とかは最近のゲームと比べたらやっぱり見劣りするものです。

でも、バンピートロットの選択肢は今でも見劣りするものではありません。

素直に面白いし、どれも選んでみたいと思わせる。

次回はこういうキャラの主人公でクリアしてみよう、という本当の意味での「ロールプレイ」に近いことができるわけです。

それに対して周囲のキャラクターが応えてくれる。

とか書いていたら久しぶりにプレイしたくなってきました。

続編である「バンピートロット2」

と、そんな感じで大好きなゲームなわけです。もちろん続編が出るならやりたい。

そう思っていたところ、続編が発表されたわけですよ。もうかなり前に。

続編のバンピートロット2は2007年にPS2で発売される予定で、かつてはトレーラーも発表されていました。

しかし、開発側のやりたいことがPS2では難しいということでPS3で発売されることになりました。この頃から新たな発表がほぼなくなり、その後2011年3月31日、正式に開発中止のお知らせがでました。

(ちなみに番外編のPSP版は発売されていますが、ゲーム性はかなり異なるものです)

 

その後、2014年にアイレムから独立したグランゼーラが絶体絶命都市シリーズの版権を取得。絶体絶命都市シリーズも「4」の発売が2011年にストップしていましたが、これを機に開発が再スタート。

2015年にゲームアーカイブスに登場したのも、この影響によるものです。

2016年1月現在も「絶体絶命都市4」は発売日未定のままですが、昨年末にも新たな情報が出るなど、発売に向けて動いているようです。

このグランゼーラに九条一馬さんという龍が如くの主人公みたいな名前のゲームクリエイターさんがいるんですが、この方がファミ通のインタビューでバンピートロットの続編についても言及しています。

blog.esuteru.com

(九条氏が携わったR-TYPEバンピートロットなどについて)
九条「今回の発表の時もバンピートロットの続編はいつ?など意見を頂いた。強い愛着はあるが今は絶体絶命都市のお約束しかできない。」

※一部抜粋。

 

いつか…

いつか出るかもしれない…

もう10年半経ってるけど、あと10年ぐらいは待てるので、いつか出してくれる日を夢見ています。